2015年11月23日月曜日

天国の猫との往復書簡(妄想)(1) 猫から私へ


お姉さんへ

お姉さん、18年間お世話になりました。

夜にお兄さんの肩にいつものように寄りかかって、いつものようにまた明日ね~と思ってた。
夜中にケージの1階に降りたら、身体がうまく動かなくなって、息も苦しくなってしまって、ああ、お姉さんに会いたいなあと思っていたら、朝になってお姉さんが呼びかけて優しくなでてくれた。

最期にお姉さんに会えて本当にうれしかったよ。
最期まで一生懸命私のことを考えてくれてありがとう。
シリンジでご飯を食べるのや薬を飲むのは嫌いだったけど、お姉さんのことが嫌いだったわけではないのはわかってくれてたかなあ。

18年前、生まれて2か月余りで動物愛護センターに保護されてた私を見つけて、こんなおばあちゃんになるまでずっと大事にしてくれてありがとう。

18年間、本当にいろんなことがあったね。お姉さんはいつも忙しくて、甘える暇もあんまりなくて寂しいなあと思ったこともあったけど、マレーシアに来てからはずっとそばにいてくれたから、18年分甘えさせてもらいました。

具合が悪いなあというときでも、お兄さん(注:夫のこと)の膝の上や身体にぴとっとしていると、寒いなあと感じるときでも体がホカホカになって、明日も頑張れるなあと思っていました。
だから、どんなにご飯が食べれなくて、身体に力が足りないなあというときでも、毎日、お兄さんに温めてもらってました。
それに、他の猫がアタックしてきても、お兄さんは本気で私のことを守ってくれるので、一緒にいると本当に安心できる存在でした。
お兄さんにも私のお礼の気持ちを伝えてください。
(最期、お兄さんはお姉さんと私に遠慮して、遠くで優しく見守ってくれてたのもわかってたよ)



お姉さんは泣き虫だから、きっと毎日泣いているんじゃないかと心配しています。

お姉さん、猫は辛いことや悲しいことがあっても泣かないんだよ。
それはどんな時でも生きていくことを必死に考えていかなければならないから。

だから、お姉さんも我々猫を見習って、泣くんじゃなくて、これからどうやってHappyに生きていくかを一生懸命考えてほしいなあと思います。
そして、私ともーちゃん(2番目の猫)、だいにゃん(3番目の猫)3匹に注いでた分の気持ちを、残った2匹に1.5倍にして注いであげてください。

そうそう、だいにゃんは私が最期に冷たくなってきたときに、そっと寄り添って私のことを温めてくれました。
私からはもうお返しができないので、私からのお礼の気持ちを込めて、しばらくは食いしん坊のだいにゃんにご飯を大盛りであげてください。

最後に。

私の身体はもう灰になってしまったけど、お姉さんが私のことを思い浮かべれば、いつでも会えるからね。
どこに行っても一緒だよ。お姉さん、今でも大好きだよ。



りこ

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