2015年10月4日日曜日

便秘対策 腎不全猫の最重要課題

猫の腎不全のケアで一番悩ましいのは便秘。
脱水で便の水分まで足りなくなって、
便が出ない!
しかも、老齢だと力が入らなくてなおさら出ない。

そして、力みすぎると胃に刺激が加わるのか、
嘔吐。
嘔吐するとさらに体力も使うし、
テンションもダダ下がり。。。。



日本の獣医さんで処方されたのはラクツロース。

→濃度の高い糖分が腸にとどまることで腸壁から水分を引き寄せ、便の水分量が増加し、容量が増加することで腸の蠕動をうながす(メルクマニュアル参照)

最初はよかったのですが、段々、効かなくなってきたイメージが。

次に試してみたのは人間用の健康食品売り場で見つけた食物繊維。

アストリム ファイバーファインプラス 5g×30包:※メーザー在庫切れ

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これもしばらく、ラクツロースと併用したりして試しました。
少し便意が増したかなあ。

さらに、人間の老齢の透析患者さんに適しているといわれる麻子仁丸。
これは脱水傾向の力む力のない老猫向きです。
腸の蠕動を促しつつ、便の保水効果もある。
丸剤は人間の服用量が20粒くらいなので、体の小さい猫でも分割や粉砕しなくても飲めるので、投与しやすいです。

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最初は割と調子よくいけていたのですが、なんにせよ味が悪い。
口に入れても飲み込ませるのが至難の業となってきて、とうとう断念。

そして、マレーシアに来てから獣医さんで処方されたのはforlaxという散剤。
人間用に売られているもので、主成分はマクロゴール4000。
日本ではあまり用いられませんが、マレーシアでは普通に市販薬としても売られている
メジャーな便秘薬です。
海外では猫の便秘に対してラクツロースとともに第一選択となっているようです。
こちらも吸収されずに水分を保持する薬です。
これも結局、するっと快便!とは言い難く。

そして、8月に検査値悪化のため入院した時から開始したAzodyl。


BUN(尿素窒素)を上げないようにする動物用薬ですが、成分は生菌。
腸内細菌環境を改善して毒素を分解させるそうです。
この主作用はあまり期待していませんでしたが、腸内環境が改善されたのか、副次的に快便になったように思います。

その後はAzodyl+ビオフェルミン細粒を組み合わせてえさに混ぜて投与。

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最近は前述のとおり、ココナッツオイルを少し添加しています。

便秘薬を服用していたころに比べて、便意を催す回数は減っていますが、きばる回数が減ったおかげで、嘔吐回数も減りました。
相変わらず、きばると結構な確率で吐きますが、嘔吐が減ったので、今はきばりだすと、
逆にあまり頑張りすぎないようになだめています。


本当は猫にとって何が良いのか。。。。
私は薬に携わる仕事を長くしてきたので、獣医さんに相談しながら、薬を使うことには
躊躇がありません。

しかし、数年かかっていろいろ試した結果、年齢も18歳と高齢なこともあり、身体に負荷をかけさせない、というのが最近の結論です。
嘔吐すると、せっかく食べた餌も胃液とともに無駄にしてしまうので、食が細く、脱水傾向の猫にとっては本当にもったいない。
(しかも猫・人間ともテンションが下がる)

しばらくはこの温存作戦で様子を見てみようと思います。

昨日の摂食量
ドライ(自力)1g、ウェット(強制)68mL

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